初めての子育てはわからない事ばかりです。しっかり観察することが大切です。

よく観察することは大切です!

画像: よく観察することは大切です!

離乳食をはじめたばかりの頃のお話です。

 初めての子育ては、何をするにもおっかなびっくりです。
やっとミルクの作り方・飲ませ方に慣れたと思ったら、離乳食です。

 思い立ったらいつでも何でも雑誌やネットで調べられる時代ですから、みなさんも一度は育児関連ワードを調べてみたことがあるのではないでしょうか。
試しに「離乳食」と検索してみたら、何ページにもわたって製造メーカーから個人ブログまでブワ~っと出てきました。

 5ヶ月から食べられる赤ちゃん用オートミール!…普通の100%オートミールと違うの?
赤ちゃん用乳酸菌、腸活!…え、赤ちゃんの腸内フローラ悪い前提?
あれ?何を知りたかったんだっけ???
これだけたくさんの情報があるとついつい寄り道してしまうし、自信が根こそぎ消滅します。
結局「ひとさじずつ」と「よく観察する」にポイントを絞ることに…。

 食物アレルギーの症状が一番出やすい場所は食物に直接触れた体の表面、肌や口です。
だいたいの方がイメージするアレルギーの症状もこれだと思います。
しかし、アレルギー患者が身近にいない場合、本当の意味での「ブツブツがでた!」「腫れて赤くなった!」といわれる様子をイメージするのはとても難しいです。
赤ちゃんの変化を見逃さないとするあまり、少し乾燥していた肌に付いた食べこぼしが、しみて赤くなった皮膚を何かのアレルギーと早とちりしたとしても、仕方がありません。

食物アレルギーか、そうではないかの見分けるには、次の点を見るようにしましょう。

・その食べ物を食べると毎回必ず出る!
初めはひとさじずつ食べる離乳食は、日を追うごとに量を増やしながら進めていくので、落ち着いて観察すればアレルギーかどうかの違いは見えてくると思います。

・一気に、あっという間にひろがる!
その食べ物を食べた後、30分ほど(人によって時間は違いますが、毎回同じくらいの時間で出ます)で、まるでおもちのように突然ぷわ~っと出ます。
食べこぼしは、じんわり出るので、よほど荒れがひどくないかぎりぷわ~っとしません。

一つ二つ点ができる程度で2回目は大丈夫なら、食物アレルギーの可能性は低いので安心してください。

 ご飯の前にベビーリップやワセリンなどの保湿剤を塗り、食後にガーゼで拭き取ることで、食べこぼしが肌にしみるのを軽減できます。

 今回のお話ではちょっと失敗してしまった観察ですが、大事な病気のサインを見落とししないためにはとても大切なことです。
これからも、穴が開くほど観察を継続することをオススメします!

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

This article is a sponsored article by
''.