子供がアレルギー食品を食べてみたいと言い出した時のお話し

バナナとそば食べてみたいなー

画像: バナナとそば食べてみたいなー

食物アレルギー品目の多い次男が血液検査を受けたお話です。

 食物アレルギーの品目が多い次男ですが、はじめにアレルギー反応がでたのは生後7ヶ月で食品は「小麦」。
その後、血液検査を受けて「牛乳・卵」も陽性とわかり、完全除去を始める事になりました。

お医者さまのお話では、「小麦・牛乳・卵」は成長とともに消化や吸収機能も発達して、食べられるようになることが多いとのこと。
私自身アレルギー体質で、喘息を持っているので、子供達の食物アレルギーは覚悟していましたが、
まさか3大アレルゲンをコンプリートするなんて思ってもいませんでした。

 3種類の除去食は慣れるまで大変でした。
しかし、勉強したことをここで活かさなければどうするんだ!と自分を奮い立たせ乗り切りました。

 幼稚園に入園する頃には「小麦・牛乳・卵」は食べられるようになり、園生活にも影響なく過ごせるようになっていました。
しかし、新たに加わった「バナナ」「キウイ」「蕎麦」「落花生」は陽性のまま。

そして、次男小学4年生のとき、そろそろキウイとバナナや蕎麦も食べてみたいと言うので、検査を受けることにしました。
バナナの香りは好きなのに食べることが出来ず、ずっと憧れを持っていた次男、太い注射針も頑張りました。

結果、キウイ・バナナは数値的も問題がなさそうなので、食べられる範囲内で進めていこうということになりました。

しかし蕎麦や落花生はダメ。

「蕎麦食べてみたかったなー」と言いながら検査結果をじっと見ている次男。
がっかりしてるのかと思い、しばらくそっとしておくことにしました。
すると何やら楽しそうに騒いでいる声が聞こえてきました。

覗いてみると兄と2人、検査項目で大盛り上がり。
「木の実ミックスおいしそー!」
「ダニミックス!!いやだー!おえー!」

がっかりしていたのではなく、検査項目に面白要素を発見し、読みこんでいただけのようでした。
親が思っているほど本人は気にしていない様子で、なんだか救われました。

 アレルギーの発症メカニズムは複雑で、血液検査では陽性でも、実際食べるとなんともなかったり、反対に数値は低いのに症状が現れたりと、個人によって差が大きいので血液検査だけでは確定診断はできないものです。

また、小麦・牛乳・卵や大豆は年齢に見合った量が食べられるようになる「自然耐性化率」が高いと言われていますが、蕎麦や甲殻類(えび・かに)落花生などは治りにくい(耐性を獲得しにくい)と考えられています。

特に蕎麦は微量でも重いアレルギー症状(アナフィラキシー)を起こしやすく、命に関わる場合も多いので、より注意が必要な食品です。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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