初めての食品は原材料表示は確認しましょう。

ちゃんと読んでから食べるように言っても適当なので時々身体を搔いています。

画像: ちゃんと読んでから食べるように言っても適当なので時々身体を搔いています。

自分の身体のことなのに、とても意識の低い夫の話です。

 私の夫は調理師で板前として働いていたことがあります。魚をたくさん扱ってきたためか、30代になってからサバアレルギーになりました。
常日頃から同じ食材を繰り返し取り扱うことにより、その食材に感作されて発症する食物アレルギーを、職業誘発性食物アレルギー(食物アレルギーの診療の手引き2020/6ページ)といいます。

手荒れに気を付けていれば触れることができるし、多少食べても痒くなる以上の症状がないので、自分の身体のことなのに、夫はとても意識が低いです。
ちゃんと読んでから食べるように言っても適当なので時々身体を搔いています。

 食べ物が好きな方、食べ物に関わる仕事をしている方は、食べた料理の大まかな材料や作り方が分かるようになったと感じることはありませんか?
おしゃれなお店で材料が分かるとなんだか嬉しくなりますね。
加工品や冷凍食品などは、パッケージの写真から推測することができます。
食物アレルギーでは、この推測が大きな落とし穴になってしまうことがあります。

 加工技術の向上と美味しさを追及し続けている加工品・冷凍食品は、私たちの予想を超えたさまざまな食物の組み合わせを編み出して驚きの味を提供してくれるようになりました。もちろん、安全面にも充分配慮してあり、食物アレルギーについても同様です。
“パッケージをちゃんと”読めば、食物アレルギーへの注意喚起、原材料表示欄には詳細な原料が書いてあります。
料理を仕事にしている夫は、パッケージの写真でだいたいの食材が判断できること、魚料理をする仕事が原因と思われる職業性食物アレルギーの認識が甘いので、よく読みもせずにうっかり食べてしまうのです。

今回食べてしまったカップラーメンは、だしが香る醬油ラーメンとして新発売だったので、煮干し・かつお節・昆布のだしと勝手に思い込んで食べたら、サバ節を粉末にしたものが入っていて痒くなってしまいました。
どうしようもなくうっかり者です。

・パッケージの文字はいつもきちんと読む!
・新商品は念入りに!
・いつも使っていても商品リニューアルで材料が変わることがあるので油断しない!

アレルギーっ子の保護者の方にはお馴染みのことではありますが、これ以上の誤食防止はありません。
もう子供ではないので自分で何とかして欲しいです…。

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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