分量を同じにしてしまうと...

米粉が入手できるようになったばかりの頃は

画像: 米粉が入手できるようになったばかりの頃は

小麦粉の代用品といえば米粉!と思うくらい給食でも馴染みの食材になった米粉。

 米粉が入手できるようになったばかりの頃は使い方も今一つわからなかったので、コツをつかむまで失敗続きでした。
ぺったんこのカチカチ事件はちょくちょく発生しました。
「君とごはん」には様々な工夫で美味しく仕上がった代替料理がたくさん公開されていて、家庭向けのみならず給食作りでもとても参考になります。
レシピを教えてくださっている皆様、どうもありがとうございます!
 小麦粉の代用品といえば米粉!と思うくらい給食でも馴染みの食材になった米粉。
実際に使ってみるまでは「小麦粉の分量を米粉に変えればいいんでしょ~」と、安直な感覚でした。
鶏卵アレルギー用のクッキーを作るときに、卵だけ抜いたクッキーを作ることが多いため、この小麦粉の部分をそのまま米粉にすれば、鶏卵と小麦アレルギー用クッキーが手軽にできると考えました。
お察しのとおり、カチカチのクッキー?になってしまいました。
 小麦粉はグルテンが多く形成され、油をよく含み、焼き上がりは水分が飛びやすいのに対し、米粉はグルテンができず、油切れが良く、吸水しやすいです。
小麦粉はふんわりしっとり、米粉はさっくりからりになるか、おもちになるのです。
お米を炊くときや天ぷらを揚げるときにはいつも目にしていた素材の特性なのに、どうして思いつかなかったのでしょう。
きっと若かったんだ…と思いたい…。
 カチカチになりやすい米粉でも、お芋や豆腐を加えたりベーキングパウダーを使えば、食感を変えることができます。
歴代のカチカチおやつを乗り越えて、美味しい米粉おやつを楽しみましょう。

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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