ある一定の量を食べられるようになった時、どのように食べさせていますか?

アレルギーを克服するために

画像: アレルギーを克服するために

【2パターンある食物経口負荷試験】

 我が家の次男の場合、バナナが食べられるようになって本人の希望もあり、さまざまな食べ方で挑戦しました。
生のバナナを少しかじってみるも、「ちょっと無理かも」といって断念。
潰してケーキに混ぜ込んでみると、少しは食べたものの、塊の部分が出てくるとやはりダメでした。
数値的には大丈夫なはずなのですが、本人曰く、気持ち悪くなるとのこと。
心因的なものかもしれないと思い、塊がわからなくなるほど潰して混ぜ込んでも、香りが強いのですぐに気づいて「無理」という結果に。
 また、数値的には少し陽性のラインに引っ掛かる「アーモンド」
アーモンドを粉末状にしたアーモンドプードルを使ったクッキーを、よく作って食べているのですが、何も症状が出ていません。謎です。
ですが、粒状のものや、形状が目に見えてわかるものは「気持ち悪くなるから」といって食べようとしないのです。
ますます謎です。
【2パターンある食物経口負荷試験】
 原因アレルゲンを調べたり、必要最低限の除去で食べても良い量を知るために、食物経口負荷試験というものがあります。
方法としてオープンとブラインドという2パターンあります。
オープンの場合、アレルゲンとなる食品がわかる状態で行われるのに対して、ブラインドは検査を受ける側にはわからないように工夫されています。
乳幼児であればオープンで特に問題なく進めることができても、学童期以降の場合、心因的な反応で症状(喉の違和感、腹痛、痒みなど)が
出ることがあり、判定が難しくなるためブラインドという方法で進めます。
 このように、学童期以降は心因的な反応で、食べられる量もなかなか食べられない、進められないということがあると思います。
その食品が栄養補給上、必要なものだった場合、とてももどかしい思いをされている親御さんも多いでしょう。
食べなくても栄養補給上問題ない食品に関しては、無理にあげなくてもいいのかな…と思いつつ
少しでも食の幅が広がるといいな、という思いもあり複雑です。
次男の心配性な性格もあると思いますが、やはりアレルギーの症状が出ることに対して恐怖心があるようです。
アナフィラキシーショックを経験されている方なら、なおのこと怖いと思います。
難しいところですが、試行錯誤しながら本人の意思も尊重しつつ、食べてみたいと興味を持ってくれたときに、いつでも対応できるようにレシピの工夫や情報収集で、備えておきたいものですね。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

This article is a sponsored article by
''.