皆さんはどのように、お子さんに説明していますか?

アレルギーは病気なの?

画像: アレルギーは病気なの?

【アレルギーは病気なの?と聞かれた】

食物アレルギーの定義は
「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して、生体にとって不利益な症状が惹起(じゃっき)される現象」
[食物アレルギー診療ガイドライン2018]とされています。

漢字ばかりの専門用語で、何を言っているのか分からないし、難しいですね…。
要するに、食物アレルギーとは、身体の「免疫機能」が、ある特定の食べ物を異物と認識してしまい、
身体によくない症状が起きてしまうこと、です。
大人だと、この説明でわかってもらえることが多いと思いますが、子どもの場合はどうでしょうか?
皆さんはどのように、お子さんに説明していますか?

【アレルギーは病気なの?と聞かれた】
息子がまだ幼稚園に通っていた時のこと、みんなで食べるおやつの中にピーナッツを使用しているものがありました。
ピーナッツのアレルギーがあるので、もちろん食べられませんでしたが、本人はとても食べたかった様子。
「なんで食べられないの?アレルギーやだな。アレルギーって病気なの?」
「なんでアレルギーになったの?治る?」
と言ったのです。
興味のあったものが食べられないとわかって、がっかりしたのでしょう。
普段はあまりそう言うことを言わなかったので、どう答えたら納得してもらえるのか、少々言葉に詰まりました。
その時は、食べられなかったことに対してのフォローにとどまり、後日説明をすることにしました。

【おっちょこちょいなんだね】
「免疫が」と言っても、園児にはわかりづらいだろうし、どう説明するか迷いつつ次のように説明してみました。
「人の身体には、悪い病気やバイ菌から守るために戦う免疫マンがいます。
でも中には少しバイ菌を見分けるのが苦手な免疫マンもいます。
息子くんの免疫マンも、見分けるのが苦手なので、食べ物を悪いものだと勘違いして攻撃します。
だから痒くなったり、気持ち悪くなったりします。
見分けるのが、得意なることもあるけど、ずっと苦手なままの場合もあります。
なんで苦手になるのかは、まだ謎なのです。」

理解してくれたかどうかわかりませんが、「おっここちょい(おっちょこちょい)なんだね」と言う感想でした(笑)
さらに「 アレルギーで食べられないものがあっても、気をつければ楽しめることはたくさんあるよ」
と言う話もしましたが、最後はほとんど聞いていませんでした。
それぞれ年齢や性格にあった説明があると思いますが、悲観的にならないようにうまく伝え、制限がある分たくさんたくさん楽しんでもらいたいものです。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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