離乳食で行き詰まった経験がある人は多いと思います、さらに除去食などの制限のある中では壁にぶち当たることも多いでしょう。
そんな時は、家族、友人、担当医や栄養士、SNSなど、誰かに話を聞いてもらってください。

おかゆと軟飯

画像: おかゆと軟飯

離乳食で苦戦した話

 子供が小麦の食物アレルギーだと診断されて、気づいたこと。
それは、小麦が使われている食品の多さです。
食物アレルギーと無縁の生活を送っていた頃には、「小麦」を炭水化物と言う大きなくくりでしか意識した事がなかったためひとつ一つ、どの食品に使われているのかなんて、気にもとめませんでした。
食物アレルギーの診断後、小麦を主体として製造されているパンや麺類はもちろん、お菓子や、スープ類、調味料に至るまで様々な食品に小麦が使用されていることを実感し、「これも小麦使ってる…何を食べさせればいいの…」と不安になったのことを覚えています。
特に、牛乳・卵も除去対象だったため一時期、ちょっとしたプチパニックに陥っていました。

 7ヶ月で小麦アレルギーと診断されてからパンはもちろん、うどんや麺類も使えない中で離乳食に苦戦した記憶があります。
なぜならお粥を食べてくれなくなったから。
長男の時は、日によって波があったものの、お粥を食べてくれなくても、パン粥や細かく切ったうどんをよく使っていたのですが次男は小麦は使えないため、主食は米一択での離乳食。
進めかたの目安通りに進めると、この頃は5倍粥の時期でした。
パンや麺類がダメでも、主食は米で大丈夫だと思っていたら、全くお粥を受け付けてくれなかったのです。
炊き方を変えてみたり、7倍〜10倍に戻してみたり、必死に裏漉ししてみたり思いつくことを試しても、お口から吐き出して食べてくれませんでした。

人間はストレスによって、身体や心の視野が狭くなることがわかっています。
このことを、心理的視野狭窄(しんりてきしやきょうさく)と呼んでいます。
考え事をしていると、周りのものに気が付かなかったり、物事を偏った考え方ばかりになるようです。
今振り返ると、当時の私はまさにそんな状況だったのではないかと思います。
そんなある日、長男用のおにぎりを次男が食べてしまうという出来事がありました。
お米を食べてることに驚きました。
どうやらお粥のベタベタの食感が苦手だったようで、軟飯になるとパクパク食べ始めたのです。
時期的に早いのでは?心配しましたが、便もお腹の調子も異常ありませんでした。
おかゆが苦手で、軟飯だと食べるというタイプの子がいるようで、次男もこのタイプだったようです。
個人差があるので、お勧めはできませんが、こういうタイプの子もいるという事を、頭の隅にでも置いておくと
今後何かの役に立つかもしれません。

離乳食で行き詰まった経験がある人は多いと思います。
さらに除去食などの制限のある中では壁にぶち当たることも多いでしょう。
そんな時は、家族、友人、担当医や栄養士、SNSなど、誰かに話を聞いてもらってください。
心配事やストレスを減らし、視野を広げることで解決策が見えてくるかもしれません。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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