食べ物を摂取した後、数分から2時間以内に症状が現れる「即時型」と、
摂取して約5時間から14時間後に症状が現れる「遅発型」があります。
他にも、24時間から48時間に症状が現れる「遅延型」や
一旦症状が落ち着き、半日経った頃に再び症状が現れる「二相性」などがあります。

「即時型」と「遅延型・遅発型」

画像: 「即時型」と「遅延型・遅発型」

食物アレルギーには、いくつか種類があるのをご存知でしょうか?

食べ物を摂取した後、数分から2時間以内に症状が現れる「即時型」と、
摂取して約5時間から14時間後に症状が現れる「遅発型」があります。
他にも、24時間から48時間に症状が現れる「遅延型」や
一旦症状が落ち着き、半日経った頃に再び症状が現れる「二相性」などがあります。

「即時型」は原因となる食べ物を食べてから症状が出るまでの時間が短いので、
原因がわかりやすいのに対して、「遅発型」や「遅延型」は症状がすぐに出ないため、
原因となる食材の特定が難しく、正しく診断することが困難と言われています。

【納豆でアナフィラキシー】
 前夜の食事で食べた納豆が原因で、翌日にアナフィラキシーを起こしたという症例があります。
過去にも2度、アナフィラキシーの症状が出た男性は、食事の記録をとることで、
原因食材が納豆であることがわかりました。
納豆の主なアレルゲンは、ねばねばの成分であるPGA。
PGAには食後の血糖値上昇を抑える働きがあり、ポリグルタミン酸や、ポリガンマグルタミン酸と呼ばれます。
食品の保存剤や、医薬品、食べ物以外では化粧品にも使われているため、主要アレルゲンである納豆はもちろんPGAを使っている製品全般を避けなければなりません。

また、納豆アナフィラキシーを起こした人で、共通しているものに「マリンスポーツ歴」があげられます。
クラゲに刺された際PGA(ポリグルタミン酸)が作られるのですが、マリンスポーツで海中にいる事が多く、クラゲのPGAに影響を受ることが原因の一つではないかと考えられています。
この男性は専門医のもと、食事記録やプリックテスト(皮膚テスト)、食物負荷試験を行うことで納豆による遅発性のアレルギーと診断されましたが、遅発型や遅延型は、発症までの時間が長いことから、原因食材を特定するのが難しいアレルギーです。

 正しい診断のために、身体や体調に異変を感じたら、毎日の食事記録をとることをおすすめします。
「マメな性格じゃないから続ける自信ない」「毎食書くのは少し面倒だな」と思うかたは、スマホなどで写真を撮るだけでもOKです。
撮影した日付や時間が記録されているので、手軽に食事の履歴を知ることができます。
食物アレルギーは、幼い子どもに多いというイメージですが、大人になって発症することもあります。普段から食事や健康の記録をとることで、不調の原因を知る手がかりになります。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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