日本で使用されている、その土地独特の言い方(方言)は 大きく16区分に分けられ、
細かく分類するとおよそ140種類もあるのだそうです。
病院勤務の頃、 鶏肉のことを「カシワ」と呼ぶ地域に住んでいました。
年配の調理師のおじさんがよく「カシワ」という言葉を使っていたのですが、
初めは何のことを指しているのか分からず、カシワ=柏餅を想像してしまい少し混乱しました。
今回は、そんな地方独特の言い方と食物アレルギーのお話です。

その土地独自の呼び方と食物アレルギー

画像: その土地独自の呼び方と食物アレルギー

地方独特の言い方と食物アレルギー

 日本で使用されている、その土地独特の言い方(方言)は 大きく16区分に分けられ、細かく分類するとおよそ140種類もあるのだそうです。

 病院勤務の頃、 鶏肉のことを「カシワ」と呼ぶ地域に住んでいました。
年配の調理師のおじさんがよく「カシワ」という言葉を使っていたのですが、
初めは何のことを指しているのか分からず、カシワ=柏餅を想像してしまい少し混乱しました。
今回は、そんな地方独特の言い方と食物アレルギーのお話です。

 食物アレルギー特定原材料7品目の中の一つ、ピーナッツ(落花生)も地域によって様々な呼び名があります。
北海道や東北地方では「関東豆」と呼ばれる事が多く、節分の豆まきでは大豆ではなく、
ピーナッツ(落花生)で行われるそうです。
また、中国から伝来したということから「南京豆」や「唐人豆(とうじんまめ)」と呼ぶ地域もあります。
茨城や愛知では"地面にできる豆"という意味で「地豆(じまめ)」と呼ばれています。
さらに沖縄ではそれを方言、うちなーぐちで「ジーマーミやジーマーミー」と呼んでいます。
ペースト状にしたピーナツとさつまいものでんぷんを使って作られるジーマーミ豆腐は、スーパーなどでも気軽に手に入る、地元の人にとっては身近な食べ物です。
見た目はまるで絹ごし豆腐のようで、名前に豆腐とついていること、さらにジーマーミというその土地独自の呼び方から、初めて見た人はピーナツが原材料に使用されているとは思わないようです。
そのため、観光で訪れた人が知らずに食べてしまい、アナフィラキシーショックで救急搬送されるという出来事が急増した時期がありました。

 こうしたことから沖縄県は、ジーマーミを使用している食品の販売や提供に対して、ピーナッツであることを積極的に伝えるよう5ヶ国語で表記をするなどして注意喚起に取り組んでいます。
提供する側が、正しい知識を持って積極的に食品の情報を提供することはとても大切な事ですが、受ける側も普段耳慣れない言葉の料理名や食品は、必ず確認をすることも重要です。

 ちなみにこのジーマーミ豆腐、作っているお店によって個性があるので、人それぞれ「お気に入り」があるようです。
私自身ジーマーミ豆腐は、あまり得意な味ではないのですが、実家の冷蔵庫には父の好きな店のジーマーミ豆腐が入っていました。
沖縄に行った際、ピーナッツのアレルギーがない方は、食べ比べて自分好みの味を見つけてみる、というのも楽しいかもしれませんね。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

This article is a sponsored article by
''.