家族に食物アレルギーの人がいる場合、誤食やコンタミネーションを避けるために
対象の食材は置かない、買わない方もいると思います。
例えば、直接口にしていなくても、肌に触れるだけで湿疹ができたり、湯気や殻に触れるだけで症状が誘発されたりする人もいます。
 このようなことなどから、症状を誘発させないために購入自体を控えているという方も
いると思います

「~べき」に囚われない

画像: 「~べき」に囚われない

食べたいもの、 いつ食べてますか?

 家族に食物アレルギーの人がいる場合、誤食やコンタミネーションを避けるために
対象の食材は置かない、買わない方もいると思います。
例えば、直接口にしていなくても、肌に触れるだけで湿疹ができたり、湯気や殻に触れるだけで症状が誘発されたりする人もいます
また、小麦粉に関してはこのような報告もあります。
「小麦粉をふるうことで、周囲5mに小麦粉が飛散し20分浮遊する」
コンタミネーションと症状誘発の関連は明らかになっていないようですが、調理する際には注意が必要です。
このようなことなどから、症状を誘発させないために購入自体を控えているという方も
いると思います。

 私も子供たちが小さかった頃、長男は卵のアレルギー、次男は卵・小麦・牛乳のアレルギーがあったため「間違えて混入させてしまったらどうしよう…」と不安ばかりが先行し、自分たちが食べるものも購入を控えていた時期がありました。
今思えば、食物アレルギーに対して不慣れであったり、初めて症状が出た日の事が忘れられず怖かったのだと思います。
もちろん、食物アレルギーではない家族まで除去する必要はありませんし、普段通りに食べても問題ないのですが、当時の私は、症状を誘発させてしまうことや誤食を避けたかったため「持ち込まない」ことが ベストだと考えていたのです。

 除去食の扱いにも慣れてきて、食物アレルギーの生活に順応し始めた頃ふと「食べたいな」と思い、小さなケーキを購入しました。
子どもたちの前で食べるわけにもいかず寝かしつけるまで 冷蔵庫の奥に忍ばせ寝静まってから1人でこっそり食べました。
その時に気づきました。
私は「べき」に囚われていたのかもしれないと。
「子どもたちが 食べられないのに、母親が楽しむべきではない」と、「母親も頑張るべき」だと。
完全に頑張る方向を間違っていますよね。

 当時は今のようにSNSもなく、同じアレルギーっ子の情報も乏しかったため、視野も狭かったのだと思います。
アレルゲンを持ち込まないことがベストだと思いながら、心のどこかでは、食物アレルギーが発症したのは私にも責任があると、自分で自分を責めていたのです。
なので、自分だけ食べることに後めたさがあったのかもしれません。
そのことに気づいてからは、自分を責めず頑張る方向を修正し、自分へのご褒美ということで食べたくなったら、子どもたちが寝た後や、学校へ行った後に食べています。

皆さんは自分の食べたいものをいつ食べていますか?

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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