食物アレルギーで、給食での対応が難しい場合は、弁当での対応をお願いされると思います。
ごく微量でもアレルギー症状が誘発されてしまう、同じ調理室では対応できない、
複数の食物アレルギーがある、人員や設備が整っていないなどの理由で、
安全性が確保でいない場合はそのような対応になることが多いと思います。

給食に似せる理由は…

画像: 給食に似せる理由は…

みんなと一緒に楽しく食べてほしい

  2学期が始まり、給食もスタートしました。
娘は偏食なので園での給食に苦戦しているのですが、週1回のお弁当の日はご機嫌です。
普段給食で苦手なものを頑張っている分、お弁当には好きなものを入れて完食できるようにしています。
彼女にとって「食べる」時間が、苦痛なものになってしまわないように、という思いを込めているのですが…。

 食物アレルギーで、給食での対応が難しい場合は、弁当での対応をお願いされると思います。
ごく微量でもアレルギー症状が誘発されてしまう、同じ調理室では対応できない、
複数の食物アレルギーがある、人員や設備が整っていないなどの理由で、
安全性が確保でいない場合はそのような対応になることが多いと思います。
弁当対応の際、あらかじめ献立をいただくと思うのですが、
「給食になるべく近いように」や「特に似せて頂かなくてもいいです」
など学校によって弁当への対応は様々のようです。

 そんな中、みんなと同じ給食になるべく近づけようと頑張っているあるお母様がいました。
その方は、「特に給食に似せる必要はないですよ」と言われたのですが、
似たような食材をリサーチしたり、調理法を工夫したりと、とても努力されていました。
なぜがというと、それはお子さんの為でした。
初めは特に似せることなく、お弁当を作っていましたが、ある日
「〇〇ちゃんだけ違うもの食べていいなー」と言われた事で、しょんぼりしていたお子さんを見てなるべくみんなと似たようなお弁当にしよう!と思ったのだそうです。
そのお弁当にはお母様の「みんなと一緒に楽しく食べてほしい」という想いが込められていました。

 給食では代替食を扱う場合、見た目を同じように、または似せて作ってしまうと誤配膳のリスクがあるため、あえて見た目を変えたり、盛り付け方を変えるなどしています。
そうすることで、誤配膳を防ぐ目的と、見た目を似せた事によって本来食べてはいけないものを「食べられる」と間違えて認識してしまわないようにという理由があります。

 また、給食では「完全除去」が徹底されており、一部除去や自宅負荷で少量食べられる場合でも完全除去となっており、除去の誤りや、誤配膳が起こらないよう、安全に給食を提供できるように工夫をしています。
学校給食では、食の大切さや楽しさを学ぶ教育の一環でもあります。
食物アレルギーの子もそうでない子も、同じように安全に給食の時間を楽しんでもらえるようにと現場では日々頑張っている方々がいます。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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