おもて面だけでなく、うら面の大事な情報も見逃さないよう、家族みんなで表示を理解することと、表示のチェックは一人でせず、複数の目で行うようにすることで、うっかり与えてしまう頻度はグッと下がると思います。

野菜ジュースは、野菜だけじゃない?

表示のチェックは一人でしないことが大事

 好みに合わせて色々なタイプのジュースがあり、子供にも喜ばれる野菜ジュースを常備しているご家庭が増えています。
野菜を食べてくれないから、せめて野菜ジュースでも…という親心もあります。
 ジュースを飲むときは野菜ジュースを選んできたモモちゃん。おばあちゃんもそれを覚えていたので、お泊まりに来る日に備えて野菜ジュースを用意します。パッケージには10種類の野菜を使ったジュースであることがイラスト入りで書かれていました。
 名前が「野菜ジュース」だし、野菜を使っていることが大きく書かれているのだから、野菜だけで作ったんでしょ?と、思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。
おもて面の商品イメージで決めつけて、原材料の表示を読まないのはとても危険です。
また、野菜ジュースのメーカーによっては、四角い枠に野菜のイラストと名前が並んでいるパッケージがあるので、おばあちゃんに原材料を読む習慣がなければ、アレルゲンをアイコンで表示していると誤解している可能性もあります。
 おもて面だけでなく、うら面の大事な情報も見逃さないよう、家族みんなで表示を理解することと、表示のチェックは一人でせず、複数の目で行うようにすることで、うっかり与えてしまう頻度はグッと下がると思います。

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」 

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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