私の住む地域では、毎年小学校のグラウンドを使って、お祭りが開催されます。
場所が小学校ということもあり、安全面や規模的にも、小さな子を連れて行くにはぴったりのお祭りでした。今年も中止になってしまい残念です。
さて、お祭りといえばゲームや出店の食べ物。
現在の地域に引っ越してきて、初めてのお祭りに出かけた時のことです。

おまつり

初めてのお祭りに出かけた時のこと

 日常の生活が変わり、さまざまな制限と向き合いながら2度目の夏が終わってしまいました。
私の住む地域では、毎年小学校のグラウンドを使って、お祭りが開催されます。

 これが、結構本格的なもので、地元中学生の吹奏楽の演奏や、たくさんの出し物、出店が並び、小さなお子さんからご年配の方まで、毎年大勢の人で賑わっています。
場所が小学校ということもあり、安全面や規模的にも、小さな子を連れて行くにはぴったりのお祭りでした。今年も中止になってしまい残念です。

 さて、お祭りといえばゲームや出店の食べ物。
現在の地域に引っ越してきて、初めてのお祭りに出かけた時のことです。
日が落ちて出かけることはなかったので、こども達もいつもと違う雰囲気にワクワクしていました。
さっそく「何か食べたい!」と言うことで、出店をみてみると
たこ焼き、焼きそば、唐揚げ、ベビーカステラなど、アレルギーっ子が安心して食べられそうなものはありませんでした。
こども達の好きな、フライドポテトはありましたが、唐揚げとやアメリカンドッグと同じ油で揚げていたので、断念。
フランクフルトは、食べられそうだと思ったけど原材料がわからないため心配だからやめておくことにしました。
結局 あまり食べられるものはなく、一番安心して食べられそうなかき氷と、原材料が明記されているジュースをいただきました。

 出店には、アレルギーの表示が無いのがほとんどです。
また、食べられそうな商品を見つけても、コンタミネーションの危険が高いため食べられなかったりと、アレルギー子にとって「お祭りご飯」はかなりハードルが高いんだな、と実感した出来事でした。
お祭りが楽しい雰囲気なだけに、なんだか切なくなったのを覚えています。
それ以来、お祭りに行く時は、家で事前にお腹を満たしてから、デザートを食べに行く感覚で行くことにしました。

【アレルギーっ子でもお祭りを楽しむ】
 以前、あるイベントを行なっている団体の映像を見ました。
アレルギーっ子が安心して楽しめるように、アレルギー対応のメニューで「お祭りご飯」を楽しむというものです。
「食べたくても食べられなくて、いつもいいなぁと思っていたけど、今日は食べられて嬉しい」
参加した子の1人の女の子がこんなことを言っていたのがとても印象的でした。
また、アレルギーっ子でも楽しめるようにと、特定原材料を使用していない出店(屋台)の運営をされている方もいます。

 その方は、お子様の食物アレルギーをきっかけに始められたそうです。
素晴らしい!あの頃に出会いたかったです。
ここ数年は、お祭りや大きなイベントが中止になって「お祭りご飯」を食べる機会も減ってしまいましたが、食物アレルギーがあっても楽しむことを諦めないでいいように、アレルギー対応出店(屋台)やイベントが広まってほしいものです。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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