牛乳・乳製品アレルギー(以下牛乳アレルギー)で不足しがちな栄養素はご存知カルシウムです。
牛乳は100mlあたりカルシウムが100mg摂取できるため、主なカルシウムの摂取源になっています。
牛乳アレルギーの場合は、それ以外の食品を積極的に取り入れ、カルシウムが不足しないようにしなければなりません。

牛乳・乳製品アレルギーの場合、カルシウムは?

【牛乳アレルギー専用のミルクを使う】

 牛乳・乳製品アレルギー(以下牛乳アレルギー)で不足しがちな栄養素はご存知カルシウムです。
牛乳は100mlあたりカルシウムが100mg摂取できるため、主なカルシウムの摂取源になっています。
牛乳アレルギーの場合は、それ以外の食品を積極的に取り入れ、カルシウムが不足しないようにしなければなりません。

 【牛乳(乳製品)以外で摂取する】
カルシウム100mgを含む食品としての目安は
・しらすぼし(大さじ3)
・納豆2パック
・豆乳320ml
・豆腐100g
小松菜、大根葉などなど。
カルシウムの1日の摂取基準量は、成人で650mg、1、2歳の幼児だと350mgです。
成人の場合、食材の組み合わせを工夫すれば、一日の食事に取り入れるには可能な量です。
しかし、一度の食事量が少ない幼児の場合、少し難しくなります。
特に偏食や、食べムラがあるとなかなかうまくいかずに頭を悩ませてる方もいるのでは無いでしょうか。

 そんな時は、食品での摂取と同時に、カルシウム強化の機能性食品を活用するのも良い方法です。
カルシウム配合のうどんや、ふりかけは比較的手に入りやすく、小さなお子さんでも好んで食べてくれることが多いため食品とバランスよく組み合わせしっかりカルシウムを摂りましょう。

 【牛乳アレルギー専用のミルクを使う】
アレルギー専用ミルクは、 アレルギー反応を起こしにくい状態まで、低分子化されており、分子量が小さいほど症状が出にくくなっています。
アミノ酸臭が気になる場合、飲みづらかったり、通常のミルクに比べ高価であるなどのデメリットはありますが、離乳食に使用したり料理に使ってカルシウムを補うことができます。
使用する際は必ず、専門医の指示に従って使用してください。
ちなみに「ペプチドミルク」は、牛乳のタンパク質をアミノ酸へ完全に分解されていないので、アレルギー用ミルクには分類されません。購入の際は注意が必要です。

 【食材を組み合わせて効率よく】
カルシウムの吸収を助けてくれる食材を組み合わせて摂ることで効率よく身体に取り込むことができます。
例えば、カルシウムの吸収を高めてくれる「ビタミンD」は、鮭、さんま、イワシなどの魚や、しいたけ、キクラゲなどのキノコ類に含まれています。
また、納豆や青葉に含まれる「ビタミンK」は、カルシウムを取り込む働きを助ける作用があります。
牛乳アレルギーでは、慢性的にカルシウムが不足しがちです。
カルシウム不足が続くと骨の成長に影響を及ぼし低身長をきたします。そのため日々様々な食材からカルシウムを補うことが必要です。
色々な食材を組み合わせ、食生活の幅を広げながら効率よく摂取することが大切になります。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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