「 旅育」という言葉を知っていますか?
私は全く知らなかったのですが、2007年頃から使われているようで、旅をすることで、知識や興味・価値観の広がり、共感力を人の成長に役立てようという考え方です。
(日本国際観光学会論文集(第20号)March,2013 )

特定加工食品の新改定

旅行と食物アレルギー

  「 旅育」という言葉を知っていますか?
私は全く知らなかったのですが、2007年頃から使われているようで、旅をすることで、知識や興味・価値観の広がり、共感力を人の成長に役立てようという考え方です。
(日本国際観光学会論文集(第20号)March,2013 )

確かに、計画や準備の段階からたくさん学べることありますし、なんと言っても日常とは違う体験をすることで、多くの刺激を受け意欲的になれる気がします。
そんな「旅」ですが、アレルギーっ子にとって一番の心配事が宿泊先での食事だと思います。
旅行を計画する際に、私が気をつけていたことを挙げると
【宿、ホテル選びは?】
宿選びで重視しているのは「部屋食」
バイキング形式で、きちんとアレルギー表示を行っている宿・ホテルはたくさんありますが、
やはりコンタミネーションのリスクを考えると、部屋食が安心だと判断し、毎回部屋食を選んでいました。

【予約前に必ず確認】
食物アレルギーの対応について問い合わせを行ってから予約をします。
その際に、電話だけではなく記録に残る「メール」やHPのお問合せフォームを活用することをおすすめします。
文字として記録を残すことで従業員全員で共有でき、間違って伝わるのを防ぐことができます。

【宿泊先に伝える際の注意点】
・食物アレルギーの保持者は誰なのか
幼児は食事不要で、大人の食事の乳製品を除いてほしいというお客様に、お子様へのサービスとしてヨーグルトを出したら実は、幼児の方が食物アレルギーの保持者だったという事例があります。
誰が何の食物アレルギーなのか、きちんとわかるように伝えることが大切です。

・アレルギーの程度も伝える
ごく微量でも症状が出るのか、実際口にすると症状が出るのか、
過去に重篤な症状(アナフィラキシー)を起こしたことがあるかなど、アレルギーの程度を伝えることで宿泊先側も対応可能かどうかを正確に答えやすくなります。
旅館やホテルでも食物アレルギーに対応できるよう、マニュアル作成や研修を行い備えています。
提供する側だけでなく、利用する側もヒヤリハットや、実際に事故が起きないように、正確な情報をわかりやすく伝えるとことが必要になります。
誰もが心置きなく安心して「旅」を楽しめるにはまだ少し先になるかもしれませんが、普段何かと我慢することが多いアレルギーっ子たちが、心配することなく思い切り楽しみ、心に残る思い出をたくさん作れることを願っています。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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