「うどん」「そうめん」「ひやむぎ」の違いを知っていますか?
そうめんを買ってきてほしいとお使いを頼んだら、「ひやむぎ」を買って帰ってきました。
調理上、特に困ることはなかったので、そのまま使ったのですが「同じじゃないの?」と聞かれ明確な基準がわからなかったので、調べてみることにしました。

似たような食材でも…

うどん6本まで食べられるようになった、小麦アレルギーのお子さんのお話

「うどん」「そうめん」「ひやむぎ」の違いを知っていますか?

 そうめんを買ってきてほしいとお使いを頼んだら、「ひやむぎ」を買って帰ってきました。
調理上、特に困ることはなかったので、そのまま使ったのですが「同じじゃないの?」と聞かれ明確な基準がわからなかったので、調べてみることにしました。

 うどん、ひやむぎ、そうめんは、JAS規格で決められた、直径の太さの違いで分けられています。
JAS規格は、飲食料品が特別な製造方法や、一定の品質で作られていることを保証するもので、JASマークと呼ばれたりすることもあります。
「うどん」1.7mm以上
「ひやむぎ」1.3〜1.7mm
「そうめん」1.3mm未満
昔は製造方法によって区別していたようですが、現在では 「太さ」で区別をしています。
同じ小麦を原料としていて、「太さ」で区別をしているとなるとどうしても同じような食材として考えがちなのですが、食物アレルギーの場合、同じ食材をして扱うと、症状を誘発してしまうことがあります。

【うどん6本まで食べられるようになった、小麦アレルギーのお子さんのお話】
少しずつうどんが食べられるようになったので、そうめんも試してみることに。
うどんと違い細いので、少し多めに食べさせてみると、しばらくしてアレルギー症状が出てしまいました。
顔が赤くなり、咳き込んでしまったのです。
幸い、それ以上ひどくなることはなく、40分ほどで症状は治りましたが、同じような食材でも含まれるタンパク質の量が違うのだとわかり、似ているから同じだと安易に試してはいけないと反省しました。

 うどんやそうめんの他にも、同じような食材や似ている食品の中にもタンパク質含有量が違うものはたくさんあります。
例えば、ティラミスに使われるチーズ「マスカルポーネ」のタンパク質量は4.4g/100g
それに対して、パスタによく使われる「パルメザンチーズ」は44g/100gとなんと10倍も違うのです。
同じ感覚で使用してしまうと、過剰摂取となりとても危険です。
似ている食品、同じ種類の食材でも注目してほしいのは「タンパク質含有量」です。
食品メーカーによっても異なることがあるので、いつもと違うメーカーを使用する時には確認をしてください。
タンパク質含有量についてよくわからない、市販のものにどのくらい含まれているの?など疑問やわからないことは必ず専門医や栄養士に確認し、安全を確認してから使用するよに心がけましょう。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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