日頃からの声掛け確認の大切さを改めて感じた出来事です。
節電対策でまさかの…
節電対策でまさかの…
給食で誤食防止対策として食器のデザインを普通メニューと変えることがあります。
この保育園ではアレルギーの食器をクリームイエローのもので揃えることになりました。盛ったおかずの色が良く見えて尚且つ区別しやすい色だと思いました。
食器を変えた時期と同じくして節電のために部屋の灯りを半分消すことになりました。日中は窓から入る日差しで、活動するには十分な明るさを確保できたため、ミーティングで実施をする連絡がありました。
食器、節電を始めた直後は特に問題なく実施できました…薄曇りの日がくるまでは。
薄曇りで灯りを半分消した部屋で見たクリームイエローの食器は、普通メニュー用の白い食器と同じに見えてしまい、おかずが迷子に。しかも、この日の食事介助についていた保育士は非常勤の他クラス担当が臨時で入ったため、アレルギーのことをまだ充分把握できていませんでした。
そのため、普段は専用のトレイから取り出さないおかずを普通メニューといっしょに並べてラップをまとめてバリバリむいてしまうという危険な行動をしてしまったのです。
幸いこの日のメニューはアレルギー対応のない、全員同一メニューの日で、混入の心配はありませんでした。
アレルギー対応を全スタッフに確認すること、食事介助の時間は灯りを全部付けることで改善に努めるようになりました。
迷子に気付くきっかけは節電による部屋の明るさの変化でも、原因は人為的ミスです。
日頃からの声掛け確認の大切さを改めて感じた出来事です。
認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」
老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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