【監修】
朴 善美 先生
国立病院機構 相模原病院臨床研究センター
アレルギー性疾患研究部
管理栄養士

「ピーナッツ」と「落花生」について

ピーナッツは落花生の英語表現になります。日本では一般的に、殻付きを「落花生」、むき身を「ピーナッツ」と呼ぶことが多く、加工食品ではピーナッツチョコ、ピーナッツクッキー、ピーナッツバター、ピーナッツアイスなど、「ピーナッツ」を使うことが多いです。

ピーナッツ(落花生)アレルギーの特徴

ピーナッツはナッツ類(クルミ、カシューナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ココナッツなど)に含まれると思う人が多いようですが、実はピーナッツは「豆類」に分類されます。ピーナッツアレルギーの場合に、ピーナッツに加えてナッツ類を除去する必要はありませんし、大豆やひよこ豆などの他の豆類もまとめて除去する必要はありません。

ピーナッツ以外の食品の摂取について、心配な場合には医師に相談してみましょう。また、ピーナッツのアレルギー症状を引き起こす原因物質(アレルゲン)は、生やゆでたものより、高温でロースト(窯やオーブンなどを使い高温で煎ること)したほうがアレルギー症状を起こす力が強まることがわかっています。

ピーナッツ(落花生)完全除去の場合の「除去の範囲」

ピーナッツの完全除去が指示された場合は、ピーナッツそのものはもちろん、ピーナッツが含まれている加工食品を含めた除去が必要となります。加工食品の場合には、アレルギー表示を確認することでピーナッツが含まれているか判断できますが、外食や店頭販売では食品の見た目ではピーナッツが含まれているか判断が難しい場合があります。
外食や店頭販売の食品を食べる場合には、ピーナッツが含まれていないか事前に確認する必要があります。

<食べられないもの>
・ピーナッツ
・ピーナッツオイル、ピーナッツバター、ピーナッツクリーム、粉末ピーナッツ
・ピーナッツを含む加工食品(クッキー、煎餅、アイスクリーム、カレーのルウやドレッシングなど調味料類)
※ピーナッツオイルなどピーナッツ成分が含まれているスキンケア製品を使うことで症状が誘発される場合があります。

ピーナッツ(落花生)のアレルギー表示

ピーナッツは、容器包装された加工食品に微量でも含まれている場合、必ず表示しなければいけない「特定原材料」です。原材料欄に「落花生(ピーナッツ)を表す表記」がなければ、食べることができます。代わりの表記を確認しておきましょう。

画像: ピーナッツ(落花生)のアレルギー表示

レシピ

ピーナッツを使わない洋菓子などのレシピをご紹介します。

まとめ

ピーナッツは特有の香ばしさから、和菓子や洋菓子などさまざまな加工食品に含まれています。また、ピーナッツバターやピーナッツオイル、粉末状のピーナッツは料理に隠し味として使われることが多いです。食品の見た目ではピーナッツが含まれているかどうか判断ができないため、加工食品を選ぶ際には原材料を確認することを習慣づけるようにしましょう。

ピーナッツアレルギーであってもナッツ類や豆類をまとめて除去する必要はありませんが、心配な場合には医師に相談しましょう。

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