インタビュー:2020年3月
アレルギー品目:乳・卵・小麦・大豆・ごま・ナッツ・果物・魚・ラテックス・ダニ
年齢:3歳5か月

マルチアレルギーのお子様を持つ方の中には、アレルギーが広範囲にわたり、「どのような料理を作ればいいのか」と困っている方も多いかもしれません。今回は、乳・卵・小麦・大豆・果物・魚など、マルチアレルギーをお持ちのお子様のママにお話を聞きました。

※本記事は、あくまで一個人の体験談を参考情報として共有しており、個々に異なる症状への適切な対処法の提案ではありません。対処法などは、医師の診断に基づきご自身で適切に判断をしてください。

大豆の粉ミルクでアレルギーが発覚

現在3歳5か月の息子は、0歳時に大豆の粉ミルクを飲ませたときに即嘔吐したこと、首元に蕁麻疹が出たことからアレルギーが発覚しました。すぐにかけこんだ病院で検査をすると、乳・卵・小麦・大豆・ごま・ナッツ・果物・魚・ラテックス・ダニなどかなりたくさんのアレルギーがあることがわかり、当時は絶望的な気持ちになりました。

食事は米・野菜・豚肉をメインにするため、野菜の摂取量などは心配していませんし、醤油・味噌・本枯節・ナンプラーなどの発酵調味料は問題なく食べられますが、植物性タンパク質が摂れないことは課題です。

今のところ、植物性タンパク質は、味噌や野菜に含まれる分量で摂取させています。
牛肉・鶏肉は飼育状況によっては危険なこともあるので、食べるのをなるべく控えるようにしています。豚肉だけは、飼料も含めて、安心・安全なところのものを使用しています。とはいえ、脂肪分が多いとアトピーのかゆみなどの原因となることがありますので、バラ肉は避けています。

納得できる病院選びがアレルギー克服につながることも

1歳半ごろまでは、お米もアレルギー反応が数値としては出ていたのですが、お米の発酵調味料(米醤油・米味噌)や低アレルゲン米から始めることで、現在では「分づき米」が食べられるまで克服をすることができました。

いくつかの病院を回ったのですが、とある病院で「お米は日本人が昔から食べてきたものなので、味噌、醤油など発酵したものであれば大丈夫でしょう」と言われ、また、発酵していなくても、「ゆきひかり」という昔からある品種であればタンパク質が少ないので反応が少ないと教えてもらい、少しずつ慣らしていきました。
すると、比較的すぐに品種を問わず食べることができるようになりました。ほかの病院では「お米はダメ」という指導でしたので、いくつかの病院の中から納得できる病院を見つけることの大切さを実感しましたね。

摂取可能なものと代替品で工夫をしながら食を楽しむ

2歳から本枯節(かつおぶしのさらに発酵させたもの)であれば大丈夫だろうと医師が判断したため、本枯節を出汁やおかかなどにして、頻繁に摂取できるようにしました。これで料理の幅はかなり広がりました。

アレルギーによって摂取できる栄養が限られてしまうこともあり、ミネラル等の吸収を阻害するお砂糖類は3歳までは与えませんでした。現在もできるだけ甘味はみりんや甘酒、もしくはメープルシロップを使うなどしています。砂糖を使用しなければいけない場合には、できるだけミネラルを含む黒糖を使用するようにしています。

さらに、できるだけ無農薬、減農薬野菜を選び、化学調味料は基本的に与えないことを意識しています。「アレルゲンを克服できたとしても、農薬に反応してしまうこともある」という医師からのアドバイスもとても参考になりました。

息子がアレルギーだとまだわからなかったときに、肌がアトピーよりひどい状態になって、皮膚からタンパク質などの栄養素が出ていってしまい、体重も減ってしまったことがありました。そのときに、クロレラには栄養素が60種以上含まれていてアレルギーもないこと、藻の一種なので井戸水に含まれていた自然なものであることを知り、試してみました。
水に溶かしてあげてみたところ、問題なく食べることができたので今でも常備しています。本人も初めて食べることができた固形物なので愛着があるのか、「みどりの食べたい」と言うことがあるので、欲しがったときにあげるようにしています。お守りみたいな存在ですね。

代替食品としては、牛乳の代わりに甘酒を活用しています。ほんのり甘みも出るので、蒸しパンなどを作る際に重宝していますね。さらに、今後大豆が食べられるようになれば、大豆ミートを取り入れたいですし、最近米粉とかぼちゃでオムライスができるらしいと聞いたので試してみたいですね。

◆「君とごはん」編集長のコメント

継続して食物アレルギーに向き合い続けるには、3歳児ママさんのように、病院や、食事など、自分自身が納得できる方法や、食品を選びたいですよね。病院の情報であれば、アレルギー専門医の検索ができるサイトが参考となりそうです。レシピについては、本サイトでもご紹介していますので、ぜひ、お役立てくださいね。

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