花粉のアレルゲンと、果物や野菜のタンパク質の一部(アレルゲン)が似ているためアレルギー反応を起こしてしまうためです。
食物アレルギーと花粉症
『花粉ー食物アレルギー症候群(口腔アレルギー症候群)』
梅雨が明け本格的に暑くなり、最近では「熱中症警戒アラート」という言葉も耳にするようになりました。
暑さで体調を崩す方も増えるなか、次男はこの時期、鼻や眼の調子が良くなります。
7月下旬、8月は一年の中で、花粉の飛散が少ない時期にあたるためです。
スギ花粉のアレルギーがある次男は、毎年花粉が飛散し始める2月頃からお薬を処方してもらい、辛い鼻の症状を緩和しています。
スギやヒノキが落ち着く4月下旬から5月ごろになると、今度は眼の症状が強くなります。
お医者さんの話によると、カモガヤ(イネ科の雑草)や黄砂の影響かもしれないとのことでした。
秋になると、ブタクサやスギの開花時期と重なるので再び鼻の調子は悪くなります。
『花粉ー食物アレルギー症候群(口腔アレルギー症候群)』
花粉症を発症した人が、特定の果物や野菜を食べた時、口の中が痒くなったり、喉がイガイガしたりという症状が出ることがあります。
花粉のアレルゲンと、果物や野菜のタンパク質の一部(アレルゲン)が似ているためアレルギー反応を起こしてしまうためです。
花粉が似ている果物や野菜は
【ハンノキ、シラカンバ】りんご、もも、さくらんぼ
【イネ科、キク科】メロン、スイカ
【スギ、ヒノキ】トマト
【ブタクサ、ヨモギ】メロン、バナナ、スイカ
など、上記以外にもいろいろな種類があります。
一般的に「花粉ー食物アレルギー症候群」は大人のアレルギーと言われていましたが、
近年では低年齢化が進んでいたり、花粉症よりも先に発症したりと、さまざまな例がみられます。
もともと果物が苦手だった次男、痒くなるからりんごが好きじゃないと言ったことがありました。
ジュースやジャムは平気だったので、それまでは好みの問題だと思っていたのですが、そうではなかったようです。
小さい子は、違和感を感じていてもうまく言葉で表現できないので、ただの“好き嫌い“で片付けてしまう場合があります。
私自身そうでしたが、もう少し上手く聞き出してあげたら良かったと、反省しています。
「花粉ー食物アレルギー症候群」の原因であるアレルゲンの一つプロフィリンは、
熱や酸に対して弱いため加熱や加工した場合、症状が現れないことがあります。
また、胃の中では消化酵素によって分解され、一般的には、全身症状は出ない場合が多いとされています。
しかし、食物アレルギーは個人差が大きいです。十人十色です。また、体調や季節によっても左右されます。
少しでも不安や心配があったら、専門医に相談することをおすすめします。
管理栄養士「渡邊こずえ」
食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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