食べられるよ
食べたことがあっても確認が必要
乳幼児の間は子供自身でアレルゲンの有無を判断するのは難しいですが、年齢が上がってくると食物アレルギーを少しずつ理解し、食べても良いかどうかを判断できるようになってきます。
いつかは何でも自己管理するようにならなければいけないので、少しでも覚えて自立してくれるのは頼もしい限りです。
学童保育が6年生まである地域は少ないし、一人で留守番ができるようになってきたから、中学年あたりからおこずかいを持たせる家庭が多くなります。
そうすると、友達とコンビニでおやつを買う場面はいつかはやってくるでしょう。パッケージの内容をだいたい把握できるようになった乳製品アレルギーの男の子も、他の友達と同じようにおこずかいをもっておやつを買いました。
小学生が自由に使えるお金は限られていますから、買うものはだいたい決まっています。「中身をよく確認して!」と日頃から口を酸っぱくして言われていても、まだまだ子供。違うフレーバーを食べて大丈夫だったからと確認せずに食べてしまいました。
2020年の食品表示法の改正により、特定原材料(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生)の表示が必須になりました。原材料の表示枠の他に、別の枠に再度記載されることになったので、7品目の食物アレルギーの子供にも判断しやすくなったと思います。パッケージの表にイラスト入りで表示しているメーカーもあって、わかりやすいですね。
それでも、子供は面白いパッケーやCMに惹かれて、うっかり見落としてしまいます。また、今までは入っていない材料が、リニューアルによって使われるようになることがあります。今回のお話の男の子は、もう少し修業が必要でしたね。
認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」
老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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