ここ1、2年不要不急の外出が制限され、気軽に外食をする機会が減ってしまいました。
その代わりデリバリーやテイクアウトで外食を楽しんでいるという人も多いのではないでしょうか?
お店のHPや注文サイトには、細かい食品表示が記載され、以前に比べアレルギーを持っている人たちもわかりやすくなったと感じます。
今回はそんなテイクアウトで見落としがちな「食品表示」に関するお話です。

食品表示、どっちが正しいの?

画像: 食品表示、どっちが正しいの?

【作る場所、販売する場所によって違う】

 ここ1、2年不要不急の外出が制限され、気軽に外食をする機会が減ってしまいました。
その代わりデリバリーやテイクアウトで外食を楽しんでいるという人も多いのではないでしょうか?
お店のHPや注文サイトには、細かい食品表示が記載され、以前に比べアレルギーを持っている人たちもわかりやすくなったと感じます。
今回はそんなテイクアウトで見落としがちな「食品表示」に関するお話です。

 とあるショッピングモールでは、元気のない飲食店を盛り上げるために、店内のメニューをお持ち帰りができる「お弁当」の形にして販売するというイベントが行われていました。
特設会場では、さまざまなジャンルの飲食店が、工夫を凝らし製造したお弁当が並んでいます。
一度に色々な店舗のメニューが食べられるとあって、まとめて購入するお客さんや、買い物帰りの家族連れで賑わっていました。
2、3種類商品を購入し、帰宅して食べようと取り出した時、ふと気がついたことが。
食品表示のラベルのあるお店と、そうでないお店があったのです。
「食品表示のラベルがないと、アレルギーの人はどうするんだろう」
「これって、表示しないといけないものじゃないのかな?どうだったかな?」
気になったものの、食品表示に関して、知識が曖昧な部分があったので調べてみる事にしました。

【作る場所、販売する場所によって違う】
 注文に応じて、お惣菜やお弁当を容器に詰め、販売する場合は消費者へ直接販売できるということで食品表示は不要。
これは、製造者がお客様に直接販売する事で、アレルギーや品質について口頭で説明ができるからという理由です。
テイクアウトやデリバリーも、これに当たるので食品表示は不要なのです。
それに対して、製造する場所と販売する場所が異なる場合は、食品表示が必要になってきます。
工場で製造して、店舗に陳列して販売するお弁当などは、製造者が直接 お客様に説明ができない為です。
表示不要とはいえ、食物アレルギーを持っている人にとっては、食品表示は命に関わる重要なものの一つです。
少しでも疑問や不安を感じたら、必ず確認をする事が大切です。
テイクアウトやデリバリーで食品表示が不要であっても、サービスの一環として表示をしてくれているお店もあります。
飲食店でも「製造者がお客様に直接口頭で説明ができる」という理由から食品表示は不要なのですが、自主的に食物アレルギーの人に対応したメニュー表示や原材料表示をしくれている店舗が増えています。
自身で気をつけることはもちろんなのですが、提供する側の気遣いやありがたいサービスのおかげで
より安心に食品を選ぶ事ができる状況にとてもうれしく思います。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

This article is a sponsored article by
''.