食物アレルギーかな?
「食物アレルギー」と 「かぶれ」
先日、写真の整理をしていたら子どもたちの赤ちゃん時代のものがたくさんありました。
ほっぺ・太もも・腕も、むちむちして健康的。
もう一度触りたいなぁと懐かしい気持ちにさせてくれました。
むちむち・ふわふわの赤ちゃんのお肌は、皮膚の厚さが約1mmで、大人の約半分です。
お母さんのホルモンの影響で分泌されていた皮脂も、生後4ヶ月を過ぎると急に減少します。
皮脂が少ないと、皮膚のバリア機能が十分に働かなくなるため、外からの刺激を受けやすくなります。
今回は、赤ちゃんのお肌トラブル「かぶれ」と食物アレルギーについてのお話です。
離乳食が始まり、色々な食材を食べるようになった頃、食後、口周りが赤くなっていることに気がついたお母さん。
「さっき食べたものが原因?」
「もしかして、食物アレルギーかもしれない」
食事の後に口周りが赤くなると、食べたものが原因なのかもしれないと不安になりますよね。
しかし「食物アレルギー」と 「かぶれ」はメカニズムが違います。
食物アレルギーは、摂取した食物に含まれれるタンパク質によって、体内でアレルギー反応が起こり、症状が全身に出ます。
呼吸が苦しくなったり、嘔吐やぐったりするなど、皮膚以外にも症状が現れます。
対してかぶれの場合、食物などが触れた所や触ったところの表面だけに、症状が見られます。
手や口周り以外は、何ともないことが多いのです。
赤ちゃんのお肌は外からの刺激に敏感なため、食事やよだれ・汗でもかぶれることがあります。
おむつかぶれは、赤ちゃんによくあるお肌トラブルの一つです。
優しく汚れを取り、清潔に保ち、ワセリンなどで保護して刺激から守ってあげるのも一つも方法です。
食物アレルギーは皮膚の保護と関係なく症状が現れます。
スキンケアや保湿などの保護をしても、改善しない場合「特殊なアレルギー」ということもあるため、何か違うと感じたら医師に相談しましょう。
食物アレルギーになりやすい要因の一つとして、「皮膚のバリア機能低下」があげられます。
乾燥や肌荒れで皮膚のバリア機能が十分に働かなくなると、弱った部分からアレルゲンの影響を受けやすくなると考えられているため、食物アレルギーを誘発しやすくなるという報告もあります。
赤ちゃんのお肌は、もちもち・ふわふわで健康的なため一見すると、大人より強そうに思ってしまいますが実はとても繊細で敏感なのです。
清潔に保ち、潤いをキープしてあげることで、食物アレルギーからも守ってあげることができるかもしれません
管理栄養士「渡邊こずえ」
食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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