しかし、食物アレルギー対応を日常的にすることは、学校などと比べると経験があまりないです。
マニュアル?
ガイドライン
学校や幼稚園・保育園のアレルギー対応にガイドラインがあるように、飲食店・宿泊施設向けにもアレルギー表示をして注意喚起をするときのガイドラインがあります。
しかし、食物アレルギー対応を日常的にすることは、学校などと比べると経験があまりないです。例えチェーン展開しているレストランであっても、季節・地域限定メニュー等も含めたアレルギー対応を全従業員に共有するのは大変難しいと思います。
栄養士が常駐していることは稀なので、お客さんにアレルギーのことをきかれたらパニックになってしまう店員さんもいるのではないでしょうか。
入社したとき、内容が新しくなったときに目を通すマニュアルの、食物アレルギー対応のページに載っている過去の事例を読んでいるうちに、日々の自分の仕事が気になった揚げ物を販売している店員さん、対象の食材そのものが入っていなくてもアレルゲンが含まれている=入っているとは、どういうこと?と他の店員さんと考えてみました。
普段、食物アレルギー患者さんと接していなければ、入っていない=その食材を直接使わないことだと思っているかと思います。
そのため、触れてしまった手袋、揚げ油、調理器具、粉ものが空気で舞って入ることには注意が至らない場合が多いです。
他の店員さんと考えてみたことで、アレルゲンの混入の心配があることに気づくことができました。
日々の業務に忙殺されて時間をとるのは難しくても、時には、気になっていることを話し合うことで、食物アレルギーのお客さんにも落ち着いて対応する心構えができていくでしょう。
認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」
老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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