食物アレルギーは、幼い子に多いイメージのせいか、大人になってからは発症しないと思われている方もいます。ですが実際そうではありません。
今まで食べていてもなんともなかった食品なのに、成人してから食物アレルギーの症状がでた、という事例もあります。
何がきっかけになるのか、原因が何なのかは、わかっていませんが誰にでも起こりうることです。

食物アレルギーとの歩みはじめ

画像: 食物アレルギーとの歩みはじめ

分かりにくい原材料

食物アレルギーは、幼い子に多いイメージのせいか、大人になってからは発症しないと思われている方もいます。ですが実際そうではありません。
今まで食べていてもなんともなかった食品なのに、成人してから食物アレルギーの症状がでた、という事例もあります。

何がきっかけになるのか、原因が何なのかは、わかっていませんが誰にでも起こりうることです。
食物アレルギーと診断されてからは、「原材料表示」と付き合っていくことになります。
現在、食品表示法によって定められているアレルギー表示の対象品目は2019年にアーモンドが追加され、全部で28品目あります。
特定原材料の8品目は必ず表示をしなければならない、表示義務。
それに対して、特定原材料に準ずるものの20品目は、表示推奨、となっているため、製品によっては表示されていない場合もあります。
そのため、あやふやな表示や、不安に感じたときは必ず製造者または製造元に確認をとりましょう。

【分かりにくい原材料】
日々、原材料表示を確認していると何に使用されたものか、アレルゲンと関係のあるものかどうかわかってくるのですが、初めの頃は慣れていないこともあり、分かりにくい原材料名に戸惑うことがあります。
例えば「乳化剤」は混ざりにくいものを均一に混合、つまり乳化させるためのものですが「乳」という文字が入っているため乳成分だと勘違いしてしまうことがあります。
「乳化剤(乳由来)」と書かれていなければ、乳成分は含みません。
次に「カカオバター」です。

チョコレートやココアの原材料であるカカオ豆から抽出される、脂肪のことなのですが「バター」という名前から乳成分を使用していると思ってしまうようです。
このように、文字や名前だけでは特定原材料(特定原材料に準ずるもの)が入っているのか一見分かりづらい名称もあるため、慣れていないうちは自己判断せず
必ず疑問に感じた事は製造元に直接問い合わせたり、安全を確認した上でいただきましょう。

いつも使っている食品でも、リニューアルや変更などで原材料が変わる場合があります。
毎回、面倒かもしれませんがいつも使っている食品でも、原材料を確認する癖をつけておきましょう。

また、原材料表示を確認してもわからなかった、あるいは、不安が拭い去れない時は「食べない」ことで、自分を守ることできます。
食物アレルギーと診断され、初めの頃は戸惑うことも多いことでしょう。
心配なこと、不安なことは自己判断せず専門医に必ず確認を取りましょう。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3 人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら 「お問い合せ」 にお気軽にメールをお願いいたします。

This article is a sponsored article by
''.