牛乳パックは良く洗いましょう!

子どもたちは、工作のときに牛乳パックをよく使います。

画像: 子どもたちは、工作のときに牛乳パックをよく使います。

保育園でお店屋さんごっこをした時の話です。

 子どもたちは、工作のときに牛乳パックをよく使います。
水に強いところが最強資材だと思います。
園内で賄えない数を集めたい場合は、保護者の方にも協力要請をしますので、あっという間に大量に集まります。
集めた牛乳パックは下洗いの済んだものでしたが、幼児クラスで活動するのだから洗うところから準備したほうがより大きな達成感を味わえると思い、子どもたちの手で再度洗うことにしました。

 やりたいお店屋さんごとにいくつかのチームに分けて作業します。
その中のスマホ屋さんチームは、水道場の水浸しと引き換えに、牛乳パックを大量ゲット、幼児クラスの人数分以上のスマホを作りました。
最終的に出来上がった商品はどのお店屋さんも力作揃いで、たくさんお客さんを呼びたくなり、乳児クラスの子どもたちを招待しました。

 幼児クラス・乳児クラスと呼び方を分けていますが、実際には0~5歳まで各年齢ごとのクラスがあり、活動内容に合わせて単独、合同で活動しているのが保育園です。
0~1歳児はどうしてもお口に入れたい派がいるので、小さなパーツのないスマホ屋さんのみお買い物OKとしたので、スマホ屋さんチームは大張り切りで売りました。
この売ったスマホの中に、悪魔のスマホが混ざっていたのです…。

 牛乳パックは工作資材として大変優秀な反面、乳製品の容器であるため、乳製品アレルギーを持ったお子さんには注意が必要です。
今回のお話では、下洗いの段階で洗い残しを見落としてしまい、さらに、大量ゲットを競い合って汚れへの注意がそれてしまったスマホ屋さんチームの手に渡り、またもや見落としてしまったものが、乳製品アレルギーの乳児さんのもとへやってきてしまいました。
もしかしたら幼児クラスに乳製品アレルギー児がいなくて、油断してしまったところがあったかもしれません。
顔が痒くなる以上の被害がなくて本当に良かったですね。

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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