リカルデントの説明

末っ子歯医者デビュー

画像: 末っ子歯医者デビュー

さまざまな医薬品にアレルゲンは含まれています。

 食物アレルギーというと「食物」というだけに、食べ物に意識がいきがちですが、医薬品でもアレルゲンが含まれているものがあります。
鶏卵、牛乳、ゼラチンのアレルギーに対して、注意しなければいけない成分が約10種類ほどあります。
医薬品には、病院で使用する「医療用」と、私たちも購入することができる「一般医薬品」に分けることができ、今回は 市販されていて、私たちが手に入れやすい「一般医薬品」の中から、ひとつ紹介します。

【リカルデント】
 歯のエナメル質が、カルシウムやリン酸を取り込みやすくして、再石灰化を助けるという役目をしてくれます。
ごく初期の虫歯なら修復できる力を持つと言われる成分ですが、牛乳由来のタンパク質を使用しているので、乳製品・牛乳のアレルギーがある人は、使用できません。
よく知られている商品として、ガムがあります。
いろんな店舗で気軽に購入することができるので、気づかず食べてしまった、ということがないように気をつけなければなりません。
また、歯科で使用されるリカルデントペーストがあります。
歯磨き粉のようなもので、直接歯に塗布して使用するのですが、治療中にアナフィラキシーを起こし、エピペン使用後、救急搬送されたという症例もありました。
最近では直接歯科医院での購入以外にも、インターネットで手に入れる事もできる為、こちらも注意が必要です。

 ちなみに、リカルデントと混同されやすいのがキシリトールです。
リカルデントが牛乳由来のタンパク質を使用しているのに対して、キシリトールは白樺や、かしの木の原料から作られる天然素材の甘味料です。
虫歯の原因になる酸を作らないという性質があります。
リカルデントは無味無臭のため、甘味をつける役割としてキシリトールを使うことがあります。
そのため、混同しやすいようです。

 今回紹介したリカルデント以外にも、さまざまな医薬品にアレルゲンは含まれています。
処方薬は医師や薬剤師に確認できますが、一般医薬品の中には薬剤師を通さずに、購入できる商品もあるため、改めて気をつけなければと感じました。
少しでも不安に感じたら、専門家(薬剤師・かかりつけ医)に相談することが大切ですね。

 末っ子は、今のところ食物アレルギーもなく、ほとんど風邪をひく事もなかったので、あまり問診票を書く機会がありませんでした。
また、長年コンスタントにお世話になっていると、改めて問診票を書くということが少ないため、意識が低くなっていたな…と反省する出来事でした。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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