食物アレルギーの当事者とおじいちゃんの認識の違い

おじいちゃん、はじめて一人で子守する

画像: おじいちゃん、はじめて一人で子守する

アレルゲンを食べない=アレルゲンを含む食べ物+α

 急用や、日曜・祝日で子供の預け先に困ることがあります。
そんな時に、手を差し伸べてくれる方がいると、とてもありがたいですね。
日曜・祝日の出勤は保育園がないので、私も子供を父にお願いしていました。
1歳になってすぐにハッピー〇ットを与えていたのには、ふぇッ⁉となりましたが。
 急遽出かける息子夫婦から、孫を預かって欲しいとヘルプがありました。新生児ではないし、離乳食はまだ自宅で1回食を与えており、お願いすることはないというので、おじいちゃんが頑張ることになりました。生憎この日はおじいちゃんしかいなかったので、孫と二人っきり、緊張の連続です。なんとかお昼寝まで持ち込みました。
 
 ところで、食物アレルギーの当事者にとって、アレルゲンを食べない=アレルゲンを含む食べ物+α(アレルゲンを含む蒸気、化粧品、アレルゲンに触れた手など)として、生活の様々な場面で注意する習慣が身についているでしょうが、当事者ではない場合は、どうでしょうか。
+αの部分はあまりイメージできないのではと思います。おじいちゃんも、小麦アレルギーだから「食べさせないで」とは、ビスケットや麺などを「直接与えなければ良い」という意味だと思ってしまい、サンドイッチを食べた自分の手に細かいパンくずが付いていて、孫の口に入ってしまうかもしれないとは考えられませんでした。
 
 お皿の脇に除けて食べることができる人がいれば、原材料に入っていなくても同じ工場でアレルゲンを使っていれば症状が現れる人もいるのが、食物アレルギーです。日頃からおじいちゃんも含め、アレルギーのことを話し合う機会を設けるようにできると良いですね。

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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