【認定食物アレルギー管理栄養士監修】赤ちゃんの洋服を選ぶときの話

ふわふわ

肌着の素材

　赤ちゃんの服は、とにかくかわいい！どれを着せてもかわいいので、いくらでも欲しくなります。肌ざわり良く快適に過ごせるものなら、なお良いですね。今回のお話のお家でも、ふわふわで吸水性が良く、洗濯でゴワゴワになりにくい肌着を購入することにしました。食物アレルギーでなくとも、汗っかきの赤ちゃんにはピッタリに思えます。
　ところが、このふわふわ肌着に変えてしばらくすると、肌がブツブツしてしまいました…どうやら、この肌着の素材がアレルゲンだったようです。
　
　この肌着に使われていた素材・カゼイン繊維は牛乳カゼインから作られています。1930年代に登場したそうで、なかなか歴史のある素材なんですね。近年では廃棄される牛乳でも作ることができるため、サスティナブル素材として注目されているようです。
　ただ、乳製品アレルギーの場合は注意が必要です。汗などで肌着から溶出した牛乳の成分が肌についてしまい、赤ちゃんのデリケートな肌に湿疹を作ってしまうことがあります。
　このお話のモデルになった肌着自体は、現在は販売していないですが、注目素材であれば、他のメーカー、輸入品で使われる機会があるかと思います。私は電化製品のトリセツは読まないで適当に押してしまう迂闊者だけど、なんでもちゃんと読んでからにしないと、いけないですね…

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々（ネロメスズ）」　

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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