今回は「皮膚バリアの機能低下と食物アレルギー」についてのお話です。

スキンケアと食物アレルギー

画像: スキンケアと食物アレルギー

皮膚バリアの機能低下と食物アレルギー

 食物アレルギーのリスクが上がる要因として
・家族歴
・皮膚のバリア機能低下
・離乳食を遅らせること
・環境中の食物アレルゲン
・秋生まれ(短い日光照射)
などがあります。
その中から、今回は「皮膚バリアの機能低下と食物アレルギー」についてのお話です。
 子どもの食物アレルギーの多くは、乳児アトピー性皮膚炎を併発してることがわかっています。
一般的には、湿疹を改善させた後に食物アレルギーが関与しているかどうか調べ、関与している場合は原因食材の除去(必要最低限の)を行います。
湿疹と食物、どちらが原因で結果なのかは今のところ結論が出ていません。
はっきりとわかっていることは、スキンケアで湿疹をコントロールできでいない状態は、食物アレルギーのリスクが大きくなるということです。
 子どもたちを振り返ってみると、腑に落ちることがいくつかありました。
長男は生後2、3週間頃から乳児湿疹があり、小児科や皮膚科を受診してもあまり改善はされませんでした。
生後4ヶ月を過ぎてからようやく落ち着きましたが、体調の優れない時は、ほっぺが赤くなっていました。そして、卵のアレルギーが発覚。
次男も同じく乳児湿疹がありましたが、長男より酷く、生後6ヶ月頃までは治ってもぶり返す、を繰り返していました。
ステロイドを使うことに抵抗もありましたが、どうしても掻いてしまうので、痒みを落ち着けるために使用していました。
湿疹が落ち着いた頃に、小麦、卵、牛乳のアレルギーだと診断されました。
長女は生後2週間が経った頃に、乳児湿疹のような肌荒れが始まりました。
小児科で処方された保湿剤とスキンケアでとにかく保湿して、乾燥を防ぎました。
1ヶ月検診が終わる頃には、すっかり良くなっていたのを憶えています。
そして、長女は今のところアレルギーなし。
 現在、新生児からのスキンケアが食物アレルギーを発症させる予防になるということまでは証明できていませんが、
子どもたちを見ていると、やはりリスクを下げるためにも湿疹をコントロールするスキンケアは重要だと思っています。
 当時、全然改善されない次男の肌を、家族意外に見られるのが嫌でたまりませんでした。
ずっとずっと治らなかったらどうしようと。
私自身もナーバスになっていたと思いますが、「どうしたの?」とか「かわいそう」と言われるのが嫌で、近寄らないでオーラを出していました(笑)
今となっては、亜鉛化軟膏で真っ白のパンダのようになっていた次男の顔を、懐かしく愛おしいと思うほどです。

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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