食物アレルギーのあるお子さんの保護者は、園選びも一苦労ではないかと思います。
園によって違いはありますが、お昼ごはん「給食」が始まる為です。
小学校では給食実施率は、99、1%(文部科学省調べ)と、ほとんどの学校で行われている事になります。
みんなと食べること
「知る」「経験する」というとても良い機会
先日、末っ子の通う幼稚園でも新年度入園の受付がはじまりました。
食物アレルギーのあるお子さんの保護者は、園選びも一苦労ではないかと思います。
園によって違いはありますが、お昼ごはん「給食」が始まる為です。
小学校では給食実施率は、99、1%(文部科学省調べ)と、ほとんどの学校で行われている事になります。
息子の場合、入学前には、小麦・牛乳・卵も食べられるようになっていたので、
特に除去食にしたり、代替給食の準備をすることはありませんでした。
(この学校では、蕎麦やピーナッツは給食では提供しないことになっていました)
息子の学年では他にも、食物アレルギーの子が数名おり、牛乳やエビを除去していました。
子供達は、そういったクラスメイトの日常の様子から「アレルギーだから食べられない」と言うことを自然と理解していたようです。
息子たちの通う中学では給食を実施していています。
給食業者の方が製造し、各学校まで配送してくれるシステムですが、まだ完全給食ではないため
希望者は自宅から弁当を持参することができます。
息子も「お弁当がいい」ということで、弁当を持っていくことになりました。
給食とお弁当の生徒の割合は今のところ半々のようです。
そういった環境と、小学校の頃より人数が増えたこと、さらに最近ではソーシャルディスタンスと黙食の影響もあってか、周りの食物アレルギーに対する意識も薄くなってきたようです。
その様子を聞いて、ふと考えたことがありました。
現在、全年齢での食物アレルギーの割合は1〜2%と言われています。
私たちは家族や自身が食物アレルギーの経験者なので、身近で日常のことですが、そうではない人達からすれば食物アレルギーは別世界だと思います。
大人になるまでに、食物アレルギーの人と出会うことがなかった、という方もいるかもしれません。
そう考えると、給食の時間や、みんなと同じ空間で食事をすることは、食物アレルギーが身近ではない人達にとって「知る」「経験する」というとても良い機会なのではと。
偏見や、誤解は「知らない」から生みだされると思います。
「同じ給食が食べられない」「疎外感を感じる」「特別扱いだと誤解される」
など、食物アレルギーに対してネガティブな感情を持っている人がいれば、
こういう考え方もあることを伝えたいのです。
「あなた達のおかげで、みんなは食物アレルギーを知ることができるし、一緒の食事を経験することができている」と。
食物アレルギーに限らず、「知る」と言うことは偏見や誤解を減らすための一歩だと思います。
管理栄養士「渡邊こずえ」
食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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