食物アレルギーをもっていると、そうではない人と比べて栄養不足になりやすいです。
食物アレルギーではない人が満遍なく食品を選んで食事から栄養を摂れるのに対し、食物アレルギーの人はどうしてもアレルゲンを含む食品から栄養が摂れないため、工夫して食べるようにしないと不足してしまうのです。

栄養不足で味覚が変わる?

画像: 栄養不足で味覚が変わる?

食べたい味=何かが不足しているルール

 食物アレルギーをもっていると、そうではない人と比べて栄養不足になりやすいです。
食物アレルギーではない人が満遍なく食品を選んで食事から栄養を摂れるのに対し、食物アレルギーの人はどうしてもアレルゲンを含む食品から栄養が摂れないため、工夫して食べるようにしないと不足してしまうのです。
代表的な例は乳製品アレルギーの人がカルシウム不足になってしまうことです。

 しかし、栄養不足は体に良くないとは頭ではわかっていても、アスリートのように毎日のコンディションに気を付けている生活をしていない限り、どこがどう不足して困っているのか正直なところ実感できません。
実感できなければ、ちゃんと食事できてなくてもしょうがないね、と思ってしまうのも無理はないかもしれません。

 では、まったく不足に気付くことがないのかというと…実は、あります。
味覚の変化です。
不足した栄養素によって、無意識に選んでしまう味があるのです。
一般的には以下の場合が多いと言われています。
 ・甘味…エネルギー不足
 ・塩味…ミネラル不足
 ・酸味…マグネシウム不足
 ・苦味…鉄、リン不足

 「疲れた!甘いもの食べたい!!」と叫んだことがある方、多いのではないでしょうか。
ジャンクフード派だと炭酸飲料がカルシウム不足、女性だと氷をガリガリしたくなると鉄不足になっている場合もありますが、だいたいはその人ごとのパターンがあるようです。
私の場合は鉄不足になってくると岩塩をゴリゴリしたいです。この、食べたい味=何かが不足しているルールを食事の時に思い出すようにすれば「不足するってこんな感じなんだ~」と実感できるかと思います。
 ただ、注意が必要な点があります。
食べたい味≠不足している栄養素になっていることが意外と多いからです。
欲望に負けず理性で不足を補う、これが一番難しい!!

認定食物アレルギー管理栄養士「根路銘寿々(ネロメスズ)」

老人ホーム、療養型病院、保育園などの施設に15年以上勤務した経験をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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