小麦粉アレルギーをお持ちの方のほとんどは、お世話になったことがある「米粉」。
使ったこのとある方ならご存知かと思いますが、米粉は小麦粉と同じような感覚で使うと
かなりの確率で失敗します。
米粉に不慣れな時は、水分の加減が難しく カチカチになったり、あるいはべちょべちょになったりと扱いに苦労した方も多いのではないでしょうか。

カチカチパンケーキ

画像: カチカチパンケーキ

米粉のポイント

 小麦粉アレルギーをお持ちの方のほとんどは、お世話になったことがある「米粉」
使ったこのとある方ならご存知かと思いますが、米粉は小麦粉と同じような感覚で使うと
かなりの確率で失敗します。
米粉に不慣れな時は、水分の加減が難しく カチカチになったり、あるいはべちょべちょになったりと扱いに苦労した方も多いのではないでしょうか。

 私もその中の1人で、使い初めの頃は全然膨らまなかったり、ずっしりと重ーい食感になったり、冷えてカチカチになったり…思っていたより手こずりました。
カチカチのパンケーキを前に「もう、米粉、嫌だなぁ…」と落ち込んでいると、こどもたちがやってきました。
食べたがったので「失敗だよ?」と言いつつあげてみると、やはり硬かったのか、ぺたんこのカチカチパンケーキを噛みちぎる姿は、まるでもののけ姫のようでした。
それなのにこどもたちは「おいしいね」と言いながら食べてくれました。
こどもは本当の親の失敗に寛容ですね。すぐに怒ってしまう私は反省です。

 さて、初めての人には少し扱いが難しそうな「米粉」ですが、いくつかのポイントに気をつければちゃんと美味しく仕上がります。

●固くなる…
米粉はお米からできた粉なので、熱が加わりα化した後冷えてしまうと固くなる特性があります。
お菓子を作る際には、アーモンドプードルを混ぜたり、油脂の種類に気をつけます。
バターは動物性の脂質なので、冷えると固まってしまいます。
固くなるのを防ぎたい場合は、米油や胡麻油(白)を使うと良いでしょう。
米油は同じお米が原料なので相性もバッチリです。

●膨らまない…
卵を別立て(黄身と白身を別々に泡立てる)にしてメレンゲを作る方法があります。
シフォンケーキのようにしっかり立ててあげると膨らみをカバーできます。
こどもたちは、卵のアレルギーがあったのでベーキンパウダーを使って膨らませるようにしました。
米粉は水分をよく吸収する特性があります。
フワッと仕上げるなら「蒸す」調理が向いていますが、オーブンで焼きたい!という場合は
「湯せん焼」がおすすめです。
チーズケーキを焼く時のように、オーブン庫内に水を張った耐熱容器を入れ一緒に焼く方法です。
生地の乾燥を防いでしっとり仕上がるので一度試してみてください。

 小麦粉はたくさんの食品に使用されています。小麦アレルギーの方には頼もしい存在「米粉」
米粉そのものはまだハードル高そうだなと思ったら米粉のミックス粉も販売しているので、ぜひ色々使って好みの米粉を見つけてください!

管理栄養士「渡邊こずえ」

食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
質問などありましたら「お問い合せ」にお気軽にメールをお願いいたします。

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