小麦粉に対して食物アレルギーがある場合は、主食になるような食材はもちろん料理のつなぎ、肉加工品や市販のルウ・ソース、ドレッシングなどの調味料にも気を配らなければいけません。
ちなみに、味噌、醤油、お酢などの調味料は、タンパク質がアミノ酸レベルまで分解されているため重篤な方以外の除去は必要ありません。
ただし、パッケージや店頭にアレルギー表示がある場合は除去の対象になるので、購入の際は注意が必要です
薄力粉・中力粉・強力粉の違い
小麦には主に3種類ある
小麦粉はさまざまな食品や料理に使用されたり、加工されたりしています。
小麦粉に対して食物アレルギーがある場合は、主食になるような食材はもちろん料理のつなぎ、肉加工品や市販のルウ・ソース、ドレッシングなどの調味料にも気を配らなければいけません。
ちなみに、味噌、醤油、お酢などの調味料は、タンパク質がアミノ酸レベルまで分解されているため重篤な方以外の除去は必要ありません。
ただし、パッケージや店頭にアレルギー表示がある場合は除去の対象になるので、購入の際は注意が必要です
小麦には主に3種類あることは、ご存じかと思います。
・薄力粉 お菓子屋天ぷらなどに使用される(ふわふわやサクサクとした食感にしたい時)
・中力粉 うどんやそばに使用される(コシもあってのどごしも良いので、麺類におススメ)
・強力粉 パンやピザ、パスタに使用される(食感がもちもち、しっかりしている)
食感や使用されている料理で、なんとなくお分かりいただけるかと思いますが、タンパク質の含まれる量に違いがあります。
一番多く含まれているのが強力粉で、約10〜13%、中力粉は約7〜10%、薄力粉では約6〜9%と同じ小麦粉でもこんなに差があることがわかります。
例えば、ゆでうどん10gが食べられる場合、薄力粉を3g使うことができますが、「薄力粉ないな…同じ小麦粉だし、強力粉でいいか」
なんて言って、唐揚げの打ち粉に強力粉を使ってしまうと、食べられる範囲を超えてしまうことがあります。
「それなら、食べられる量が決まったら、小麦の種類で見分けたらいいのね」と思った方は要注意です。
小麦粉のみの含有量を見ると、強力粉の方が数値が大きいのでアレルゲン性が強いんだと
考えてしましがちです。もちろん数値的にはそうなのですが、小麦粉は粉のまま食べませんし、食品中にどのくらいの小麦粉が使用されたかによっても変わってきます。
なので、実際に食べる「食品中の小麦タンパク質の量」を考慮するということが大事です。
「これは薄力粉だから、強力粉よりタンパク質は少ないね」という安易な考えで、食品中のタンパク質量に注意せず、選んだり食べたりしてしまうと食べられる量を超えてしまう可能性があるのです。
食べられる量が決まったら、気をつけなければいけないのは実際に食べる「食品中のタンパク質含有量」です。
同じような加工品でも、メーカーや種類によって違ってくることもあるので、いつもと違う種類のものを使うときは、あらかじめ確認をしてから使用しましょう。
管理栄養士「渡邊こずえ」
食物アレルギーっ子ママで、管理栄養士。
管理栄養士の免許取得後、食品会社・病院・エステティシャンや飲食店など様々な仕事を経験。
現在は、3人の子育てをしながら自身の体験や失敗をもとにイラストやコラムを書いていただいています。
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