【管理栄養士監修】「必要最小限の原因食物除去」の考え方や栄養面、調理時の注意点について解説します
【監修】
渡邉 八寿子 先生
国立病院機構 相模原病院臨床研究センター
アレルギー性疾患研究部
管理栄養士、調理師
必要最小限の原因食物除去の考え方
食物アレルギーの治療の基本は、原因の食物を食べないようにすることです(原因食物の除去)。その際に、食べると症状が誘発される原因食物のみを除去し、食べて症状が誘発されない「食べられる範囲」までは食べることを「必要最小限の原因食物の除去」といいます。
「血液検査結果(特異的IgE抗体)が陽性だから」、「アレルギーが心配だから念のため」などの理由で過剰な食物の除去をすることは避けます。血液検査結果が陽性だから必ず症状が誘発されるとは限りません。自...